dummy

変わらぬ教育理念は不易と流行のもとに

京都西山短期大学 学長 文学博士 関山和夫 京都西山短期大学 学長
文学博士
関山 和夫

教育理念

緑深い自然のなかにある京都西山短期大学の環境は「自らの心の探究」と「未来の社会のあり方」を根底的に考えようとする学生にとっては、最適です。本学の理念は、仏教の慈悲の精神である人を思いやる心、人の悲しみがわかる心にあります。このことが物質文明優先の現代において、もっとも欠如しています。現代社会において、この国や世界のさまざまな地域で多発する人間性を無視した事件を見るにつけ、人を慈しむ心が大切であります。他人の心がわかり行動人となれる人を育てることが、本学の社会貢献であり、ひとりひとりの学生を大切にきめ細やかな教育が本学の大きな特徴です。

開学以来、七百数十年の歴史を経ていますが教育理念は変わりません。しかし、時代や社会には変動があり、それに応じて教育目標や教育体制は進化しています。

まさに不易(変わらざるもの)と流行(変わるもの)の関係にある仏教の歴史もこのようです。法然上人の聖地に開かれた本学は不易の仏教精神を求め、流行の時代や社会の変動に対応しています。

建学の精神

建学の精神は、仏教に基づいた人間形成であり、この立場から広く社会の福祉に貢献する人物を育成することを使命としています。仏教精神による人間形成は他者に対する慈愛を根幹とするものです。つまり他者に対する慈愛の究極は仏の慈悲にあります。この仏の慈悲を学ぶところに人間の陶冶があります。このような建学の精神に基づく教育理念は「学仏大悲心」(仏の大悲のこころを学ぶ)にあり、他者に対して慈愛の心で接することのできる人物を育てることにあります。私たちが身につけた「智慧」をどのように発揮し、社会全体に活かしていくかという、私たちひとりひとりの生きる姿勢を仏の大悲のこころに学ぶのです。

教育目標

本学は仏教学科のなかに、仏教学専攻と仏教保育専攻を設けています。仏教学専攻には仏教コース・ライフクリエイトコース・日本文化コース、仏教保育専攻には保育幼児教育コースを設置しており、ともに社会で活躍できる人物の育成をめざしています。

本学は各々のコースの学生が仏教精神による仏教学と幼児教育を学習、研鑽することにより、各人の目的が実現できるよう、暖かい大きな心を育むことを教育目標としています。

仏教は、人がいかに考え、理解し、学び、生活するかを教えた人間哲学です。日本人の心を育んだ道徳心は、まさに仏教の大きな教えをうけています。万物に対する大きな愛情の心と他人の悩み苦しみを解く慈悲の心、母や父への孝養、妻子への愛護扶養心、自らを大切にするように他人を思いやる利他の心、忍辱という非難にも賞賛にも動じない不動心、柔和な語らいを穏和な笑顔で発揮できる和顔愛語、これらはみな仏教の日常生活で実行、実現すべき教えです。

教育成果はこれに取り組む学生と教職員の心のあり方と勤めかたによります。本学では常に教職員と共に学生自らが、暖かい大きな心を育むことができる教育環境の実現に取り組んでいます。